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バート・バカラック物語


少し時間がたちましたが、東京フォーラムにバート・バカラックを楽しんできました。

80歳(なんと?!)の年齢にもかかわらず、数々のヒット曲を演奏してくれました。
その中で、私がとりわけうれしかったのは、「雨にぬれても」でした。

この曲を聞くと中学時代が思い起こされてきます。
それは、入学と同時に友人に誘われて、なんとなく覗いた、吹奏楽部(ブラスバンド部)の話です。
「キミは手が長そうだから、トロンボーンをやってくれないか。」
友人の担任でもあった、吹奏楽部の先生からそう言われて
私の音楽のある暮らしは始まりました。

田舎の農家の長男にうまれた私には、それまで、テレビから流れ歌謡曲くらいしか体験したこともなく
いわゆる洋楽などというものには、触れる機会もなかったのです。

長く、苦しいマウスピースだけのロングトーンの練習がしばらくは続きましたが
それも、今になっては楽しい思い出です。

そしてやっと譜面を見て演奏ができたときには感激でした。

担任の先生は、こ難しいいわゆるクラシック系も、たまには教えてくれましたが
年齢も若かったこともあり
あのころの、アメリカンヒット曲が演奏できたってわけです。
「サン・ホセへの道」「アルフィ」など。

甘酸っぱい思い出ですね。

それが、ポピュラーミュージックとの出会いでした。

それから高校と続き、大学でジャズのビッグバンドにはいるわけですが
やはり、私の今の音楽の原点は、バカラックですね。

「20歳の老人と80歳の青年」といったのは
有名なジャズトランペッターですが
バカラックこそが、永遠の青年です。
あんな80歳になりたい。とあの夜思ったのは
私だけではないでしょう。

あの日、あの会場に来たすべての人に
音楽の楽しみだけでなく
枯れないダンディズムを刻み込んだ
バカラックに感謝を。

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